第2回国包伝統文化祭  2016年9月3日、4日
    亀之井着工200周年イベント(八朔祭)



 


昨年に引き続き、本年も国包伝統文化祭が執り行われた。国包けやきの会の主催である。 

まず、国包けやきの会会長のあいさつがあった。今年は国包に水を引くための亀之井用水の開削が始まってちょうど200年目にあたる。国包という土地は、加古川の川面より田畑が高い位置にあるため、農作には苦労が絶えなかった。亀之井用水はこの水不足の問題を解決し、さらに新田開拓までも行い、国包に豊かな農地を提供した。

先人のこの苦労と快挙に敬意を表し、9月のはじめに毎年八朔祭が執り行われ、昔は映画や相撲などがあったとの紹介であった。国包においては八朔祭は文化的な年中行事であった。その八朔祭を盛り上げていくことは意味があることであると。

来賓の加古川市教育長からは、国包建具は歴史が古く、姫路城にも国包建具が使われていることは有名であり、その技術力は西の高山とも称せられる、とあった。

加古川の流れにのって運ばれてくる木材の恩恵を受け、国包に建具業が発達したと聞いている。

農業では水不足に苦しめられ、一方、建具では加古川の豊かな流れに支えられていたことになる。

さらに、国包には姫路から有馬へと抜ける主要道、湯ノ山街道が通っていた。水の道・加古川と陸の道・湯ノ山街道が交わる要衝の地であった。そこに生まれる知恵と経済的恩恵を受けて、亀之井用水開削という難工事を達成することができたのであろう。

八朔祭が先人の苦労を偲び、また、これからの国包を盛り上げていくきっかけとなれば、国包伝統文化祭の開催意義は大いにある。


参考となる記事

亀之井用水(加古川市史)

着工から200年目の亀之井用水を歩く

川と共に生きる(国包けやきの会)

国包は加古川水運と湯之山街道の交差点





 国包公会堂  公会堂横のけやきの木
 加古川市  国包





9月3日 午前

 けやきの会  藤原忠悟会長挨拶
 来賓挨拶   加古川市教育長





 
 写真集

   出品作品1    出品作品2

   Photo1      Photo2      Photo3




関連記事

   ホームページやブログ等から関連する情報を引用させていただいています。


(ホームページ)第2回国包伝統文化祭(八朔祭)のご案内(かこむ)


(ブログ)第2回国包伝統文化祭(おかげさま)


神戸新聞9月4日
 職人技光る建具ずらり 加古川で国包伝統文化祭
 国包建具など工芸200点 加古川で住民の作品展示
 くぎを使わない組子細工が特徴の地場産品「国包建具」や、能面、編み物など約200点が並ぶ。4日まで。
 地域活性化を目的に、住民有志ら約60人でつくる「国包けやきの会」が昨年から始めた。
 同会によると、国包建具は約190年の歴史がある。同地区周辺は加古川上流から運ばれてきた木材の集積地だったため、製材加工技術が発展したという。


(FaceBook)第2回の国包建具祭@国包公会堂へ(岡田康裕加古川市長)
木製のまな板や、iPhoneスタンド、将棋やオセロなどなど、新しい創作品も登場していてとても興味深く、楽しませていただきました。
明日も開催されていますので皆様も是非どうぞ。カンナで木を削る体験もできます。お茶席では山手中の生活部の皆さんが頑張っておられます。



(ホームページ) 鉋をかけさせて頂きました(木谷万里加古川市議会議員)
(抜粋)第2回国包伝統文化祭に行ってきました。見事な建具です。
播州姫路から城崎温泉までの道路地図。300年以上前のものです。
お茶席もありました。近くの山手中学校の生徒さんです。


 

建具師さんが鉋をかけているところです。レースのような薄さです。
私もかけさせて頂きましたがボロボロでした。ヒノキのいい香りのする
鉋くずを頂いて帰りました。

(ブログ)第二回国包伝統文化祭の日〜♪♪(おかげさま)

(抜粋)オープニングから、今年もご来賓や村の人々で、にぎわっていました。

お外では村の婦人会のバザーやちびっ子たちが無料で遊べるコーナーも〜にぎわってて

加古川市の市長さんも、お見えになられておりました。

若き加古川市長さんに、伝統文化祭の様子を今年も見て頂けてよかったですよね☆



(ブログ)第2回国包伝統文化祭(ドロンパの100%遊び)
  祭屋台、建具、模型の写真

   

(ブログ)建具の町で行われた伝統文化祭に行ってきました(アルケミスト)







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