387. 日本船に衝突をしかけたシー・シェパードのベスーン氏 その衝突の真実を明かして何の得があるのか?

 2010年10月 8日掲載  2014年 5月 5日再掲


シー・シェパード内における内輪もめか? それともベスーン氏の良心の呵責か? あるいはそれ以外か? 残念ながらこの短いニュースだけからはその実態がつかみかねる。顔の表情を見て、その話しぶりを聞いて、が必要となる。

内輪もめの結果、腹いせ紛れにということであれば、大変人間的というか、深く考えなくても十分に理解できる範囲にあるが、もし、良心の呵責ということであればそこに人間が介在する。その心の道程は本人のみが知るところである。

ある出来事が人間をその内部から変化させていくまさにその過程である。人は自ら善人になろうと思ってもなれるものではない。まず、善とは何かを知らねばならない。そのためには、対局する悪を知る必要がある。

今は西洋文化圏の人の話なので、敬虔なクリスチャンはなぜ敬虔なクリスチャンとなったのか、そしてなぜ敬虔なクリスチャンで居続けられるのか、ということである。初代教皇であるパウロも、キリスト教徒を迫害し続けた後に、回心してキリストに使える人となった。

とにかく善は中途半端では得られない、ぬるくては得られない。人生で善を得ようとすれば、そこに善に向かう厳しさ、あるいは悪を知ってしまう厳しさがある。日本人にはなじめない領域である。ベスーン氏はどうであったのか? 今後の彼の生きざまがそれを明示していくことになる。



サンケイニュース 10月8日

シー・シェパード抗議船沈没は「自作自演」 ニュージーランド船長が暴露

 日本の調査捕鯨妨害事件で執行猶予付き有罪判決を受け、ニュージーランドに帰国したピーター・ベスーン氏が7日、ラジオ・ニュージーランドに出演し、日本の第2昭南丸と衝突した高速船アディ・ギル号が南極海に沈没したのは、「シー・シェパードの自作自演だった」と暴露した。

 ベスーン氏は、ギル号は衝突後、えい航可能な状態だったが、代表のポール・ワトソン容疑者(国際指名手配中)が、「同情を買うために南極海に放棄、沈没させるよう指示を出した」と述べた。

 ベスーン氏はSSの幹部は「道徳的に破綻している」とも述べた。SS側はこの証言を否定し、ベスーン氏を除名処分にした。




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