369. 1年前にオゾン破壊物質として心配された亜酸化窒素 1年たって国連のオゾン層破壊鎮静化発表で無罪??

 2010年 9月17日掲載  2014年 5月 5日再掲


オゾン層破壊については、その反応機構がこちらに記されている。ひとつの塩素ラジカルが触媒的に回り続けて、実に多くのオゾン分子を破壊するというものである。

亜酸化窒素(N2O)がオゾン層分解の引き金を引くとあるが、N2OがN2とOに分解し、このOがオゾン分解の引き金を引くということか? しかし、この反応であるとN2Oはすぐに消費されてしまうので、影響が長く残ることはない。

N2Oは約1年前の記事であり、今回国連がオゾン層の破壊は鎮静化に向かっていると発表したことで、このN2Oによるオゾン破壊の心配は杞憂と考えてもよいか。



ナショナルジオグラフィック ニュース 2009.8.28

オゾン層破壊の新たな脅威、亜酸化窒素

 フロンガスがオゾン層を破壊することはよく知られているが、いまやオゾン層の最大の脅威は笑気ガスとも呼ばれる亜酸化窒素という化学物質であることが明らかになった。

 フロン類の排出抑制にはめどが付いたが、新たなオゾン層の破壊要因として浮上してきたのが、年間約1000万トンも排出される亜酸化窒素(N2O、一酸化二窒素)である。亜酸化窒素の主要な排出源は硝酸などの化学肥料や家畜の排泄物なので、世界的な農業の拡大や家畜保有数の急増により排出量は今後増加する可能性がある。

 ラビシャンカラ氏の研究チームは、亜酸化窒素がオゾン層に及ぼす影響を大気環境のコンピューターシミュレーションを用いて計算した。その結果、亜酸化窒素は、規制対象の多くのフロン類と同程度の強大な破壊効果があることが判明した。



【9月17日 AFP】フロンガスの使用を禁止したことが功を奏し、成層圏のオゾン層の破壊に歯止めがかかったとする国連(UN)の報告書が16日公表された。オゾン層は今世紀半ばまでに大幅に回復するとしている……
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