332. 9年前の明石歩道橋事故で元警察官らの実刑が確定 検察審査会で強制起訴の元副所長の裁判はこれから

 2010年 6月 3日掲載  2014年 5月 5日再掲


兵庫県明石市の海岸(明石海峡大橋の西側)へ花火見物に行った見物客が、歩道橋をわたって交通機関のある北側に帰るときに、歩道橋の上で身動きができなくなり、11名が死亡したという事故に関して刑が確定しました。

この事故については明石花火大会歩道橋事故としてWikipediaにまとめられています。このサイトに事故の起こった歩道橋の写真が掲載されていますが、このチューブ構造の中に多くの人が閉じ込められたため、夏の熱気はもとより、事故当時には、多くの人が酸欠により倒れたのではないかといわれました。



テレ朝ニュース 6月2日

明石歩道橋事故で元警察官らの実刑確定へ(06/02 23:52)

 9年前、兵庫県明石市の歩道橋で11人が死亡した事故をめぐり、最高裁は業務上過失致死傷の罪に問われた元警察官ら2人の上告を退ける決定をしました。2人を禁固2年6カ月とした実刑判決が確定します。

 2001年7月、明石市で開催された花火大会が終わった後、近くの駅に向かっていた人が歩道橋で相次いで転倒し、11人が死亡、247人が重軽傷を負いました。

この事故をめぐり、現場の警備を担当していた明石警察署の元警察官・金沢常夫被告(60)と警備会社の元大阪支社長・新田敬一郎被告(68)が業務上過失致死傷の罪で起訴されました。金沢被告らは1、2審で禁固2年6カ月の実刑判決が言い渡されましたが、「量刑が重すぎる」として上告していました。

最高裁は「雑踏事故はないものと軽信して注意義務を怠り、漫然と放置して多数の見物客を死傷させた」として、先月31日付で2人の上告を退ける決定をしました。これで2人の実刑判決が確定することになります。

この事故をめぐっては、検察が不起訴処分とした明石署の元副署長が今年4月、全国で初めて検察審査会の議決によって強制起訴されています。




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