324. 口蹄疫 ついに種牛まで罹患は大きな衝撃 宮崎県にはこの大禍をなんとか頑張り抜いてもらいたい

 2010年 5月22日掲載  2014年 5月 5日再掲


口蹄疫とはなんと強力な感染力と破壊的な結果をもたらす伝染病なのでしょう。守り抜かれていた種牛にまで伝染が及んだと聞いて、非常な衝撃を覚えました。国は対応が遅いといわれながらも、宮崎県と最善の努力を続けています。早く、この異常事態が落ち着いてくれることを願っています。

日本における口蹄疫感染の時系列的な情報は「2010年 日本における口蹄疫の流行」(Wikipedia)に詳細に記されています。

今回の流行は世界的なもので、先に発生した韓国でもまだその終息を見ていないようです。病原体である口蹄疫ウイルスが体内に入ってから症状が出現するまでの期間(潜伏期間)は、24時間から10日ぐらいまでで、それ以上のときもあります。平均的には、3-6日です。

感染例が報告されなくなってから1月程度は安心が出来ない、深刻な事態で、畜産関係者、宮崎県、国はこれからもまだ長い闘いが続くことと思いますが、頑張り抜いていただきたいと、ただただ祈っています。


口蹄疫(Wikipedia) 2010年

2010年

「2010年日本における口蹄疫の流行」も参照

1月~3月に韓国京畿道漣川にて牛A型、京畿道抱川にて牛A型、鹿A型が発見。

3月31日に日本の宮崎県児湯郡都農町に感染の疑いがあったことが後に確認されている。その後、隣接市町村に広まりつつある。

3月31日、中国で豚206頭の発症が確認され1086頭が処分された[18]。

4月には仁川広域市江華島にて8日に牛O型、9日に牛O型、豚O型、10日に牛O型が発見。19日には京畿道金浦市にて牛O型が発見。21日には仁川広域市江華島にて牛/山羊O型が発見された[19]。22日には韓国内陸部で8頭目が発見された[20]。

4月28日、FAO(国際連合食糧農業機関)は声明を発表し韓国と日本における口蹄疫の流行に対する憂慮を表した。すべての国がリスクにさらされているとし、厳重な警戒をするように呼びかけた。韓国やタイ王国などの国でも感染が報告されている。

5月10日、新たに川南町の11農家の牛と豚に感染の疑いがあると発表される[21]。

韓国国立獣医科学検疫院は、口蹄疫の原因を農場所有者の海外渡航などによるウイルス持ち込みと発表した。検疫院の発表では渡航先の国名は明示されていなかったが、東亜日報では訪問先の中国の農家で伝染と報道している。東亜日報の報道を受け、中国のネットワーク上ではこれに反発し韓国・韓国人批判が起きている。



読売新聞 5月22日

避難した種牛の1頭、口蹄疫感染…殺処分へ 口蹄疫

 宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題で、同県西都(さいと)市に避難させていた宮崎牛のブランドを支える最後の種牛6頭のうち、1頭が感染していることがわかった。


 農林水産省によると、動物衛生研究所での遺伝子検査で20日と21日の2回、口蹄疫の陽性反応が出た。この1頭については殺処分する。残る5頭については検査結果を見て対応を決めるという。


yomiuri online 5月7日

宮崎の口蹄疫、韓国・香港のウイルスと酷似  口蹄疫

 農林水産省は7日、宮崎県で見つかった口蹄疫ウイルスを動物衛生研究所(本部・茨城県)と英国の家畜衛生研究所で分析した結果、韓国と香港で今年発生したウイルスと遺伝子が極めて似ていると発表した。

 どちらかから宮崎県に流入した可能性が高まった。


Searcina 5月18日

韓国の口蹄疫、海外からウイルスが持ち込まれた可能性が大

  宮崎県で口蹄疫(こうていえき)が発生してから1カ月、宮崎県の東国原知事は記者会見を行い、感染拡大が続く現状を受けて非常事態を宣言した。一定地域内の全頭を殺処分することも視野に入れての対応策が検討されている。

  一方、韓国では政府機関である忠清南道の畜産研究所で口蹄疫が発生し、半径500メートル以内の牛と豚9000頭を処分したが、近隣地域でも疑い例が続々と報告されるなど、口蹄疫の恐怖が続いている。
  このような中、国立獣医科学検疫院の疫学調査委員会が調査の中間結果を発表、農場所有者の海外渡航と海外からの外国人労働者の流入による口蹄疫ウイルスの持ち込みが原因であるとの見解を示した。

  調査結果の内容を伝えるメディアの報道によると、1月に口蹄疫が発生した抱川地域の場合、2009年に北東アジア地域で発生したA型口蹄疫ウイルスと同じウイルスが確認されており、北東アジア出身の外国人労働者の雇用により、ウイルスが国際小包を介して広がったと分析。

  また、江華地域の場合は最初に発病した牛の飼育農家が3月に口蹄疫が発生した北東アジア地域を旅行した後に防疫処理をしておらず、この農場から発見された口蹄疫ウイルスが旅行先で流行した口蹄疫ウイルスとほぼ一致していることから、海外旅行先からウイルスを持ち込んだ可能性が高いと指摘した。



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