162. あの猛毒 ボツリヌスがシワ取り薬に

 2009年 3月27日掲載  2014年 3月 2日再掲


ボツリヌストキシンはその致死量が1μg/kg体重の超猛毒毒素である。この毒素を最初にシワ取りに試した人と試された人は、その勇気をたたえられるべきである。人間は目的のためには手段は選ばないものらしい。


NIKKEI NET 3月26日
新しいタイプのボツリヌス製剤の安全性を臨床試験で確認
引用開始
 Reloxin(ボツリヌス菌毒素A型複合体)と呼ばれる新しいタイプのボツリヌス製剤が、額のしわ取り治療として安全かつ有効であることが新しい研究(臨床試験)で明らかにされた。
 美容医学(cosmetic medicine)では長年、額のしわ取り治療としてボトックス(ボツリヌス菌毒素)が主に使用されている。このボトックスに代わるReloxinは、現在米国以外の23カ国で認可されており(日本では未承認)、神経障害治療に15年以上利用されている。両者の違いの1つは、Reloxinには含まれる蛋白(たんぱく)および抗原が少ない点にある。
 米国では現在、Reloxinは米国食品医薬品局(FDA)の認可待ちの状況だが、いずれボトックスの競合品となる可能性があると研究グループは述べている。
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