122. ノーベル賞の下馬評 勢い余って京都大学の北川進教授が化学賞の受賞者に! 正夢だといいんですが

 2010年10月10日掲載  2014年 1月22日再掲


何にでも予測や予想はつきものである。10月6日に北海道大学名誉教授の鈴木章さんなどが受賞されたノーベル化学賞の受賞者が、誤って京都大学の北川進教授が受賞したと報道されたそうだ。

他社より1秒でも早く新しい情報を流したい放送業界。こんなことがあったのですね。その誤りの布石となっているのは、トムソン・ロイター社の予測情報の可能性が強いですね。

ノーベル賞に関する予測はなかなか当たりませんが、今年の誤報が来年のビッグニュースになると非常にハッピーなのですが。

なお、北川進先生の業績などはこちらです。




中日新聞 10月7日
ノーベル賞受賞者を誤報道 読売テレビ、別人の映像

 読売テレビ(大阪市)が6日夕方放送の報道番組「かんさい情報ネット ten!」で、京都大の北川進教授がノーベル化学賞を受賞したと誤って報じていたことが、7日分かった。

 同社総合広報部によると、6日午後6時50分ごろ、日本人受賞の一報を聞いた担当者が、北川教授が受賞したものと思い、準備していた業績を伝える映像を約10秒間放送。直後に訂正し、京大などに経緯を説明して謝罪した。同番組のホームページでも、おわびのコメントを掲載している。



毎日新聞 9月22日
ノーベル賞:「有力」21人 日本人は山中教授ら−−米社予測

 米文献データ会社「トムソン・ロイター」は21日、学術論文の引用回数などを基に、今年のノーベル賞が有力視される12テーマ21人を発表した。日本人では、医学生理学賞の山中伸弥・京都大教授(48)、化学賞の北川進・京都大教授(59)=同<中>、経済学賞の清滝信宏・米プリンストン大教授(55)=が含まれている。02年以降で計117人を選び、後に15人が実際に受賞した。

 山中教授はあらゆる組織や臓器の細胞になり再生医療に道を開く「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を開発。北川教授は、ナノサイズ(ナノは10億分の1)のすきまのある物質を作る手法を開発し、有害物質の除去や次世代エネルギーとして期待される水素の貯蔵に道を開いた。また、清滝教授は「キヨタキ・ムーアモデル」と呼ばれる経済モデルを構築し、生産性下落の仕組み解明に貢献した。




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