103. ベトナムで盆栽高騰 景気後退のこの時期に、なぜ今頃? はたしてバブル?

 2009年 1月19日掲載  2014年 1月20日再掲

世界で初めてバブルが記録されたのは1637年オランダでのチューリップ・バブルとされている。このときは、球根 1個の値段で家が変えたというから確かに異常な事態であったのだろう。

ところが、1月14日の新聞に、ベトナムで盆栽が急騰し、1鉢9200万円(十零300年)も、との記事が踊っていた。日本国内においてもこれほど高価な盆栽を未だ見たことがない。ベトナムでは旧正月(テトと呼ばれる、今年は本日、1月19日)に盆栽が欠かせないので、価格が高騰しているとのことであるが、異常である。

ジェトロの記事では、ベトナムは世界的な景気後退の影響を比較的受けていないようである。考えられることは、ベトナムも貧富の差が大きくなり購買力にも大きな差が生まれていること、チューリップバブルに類似の盆栽バブルが起こっている可能性が大きいこと(新聞記事にも転売が繰り返されとある)であると思われる。

ベトナムもいよいよ富める国の仲間入りをしてきたことの証左であろう。

参考データ(タイトルのみ)
 ベトナムの一人当たりGDP 1024ドルに
 2009年のベトナム経済、第3四半期から復調か


日本経済新聞 1月14日



ジェトロ 米国発金融危機の経済・ビジネスへの影響(2008年12月)
「米国発金融危機の経済・ビジネスへの影響 各国・地域編」 p87/120




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