99. 夜間電力を利用する温室暖房システム 水の電気分解を利用 2H2O → 2H2 + O2 → 2H2O

 2009年 4月17日掲載  2014年 1月18日再掲


夜間電力を使うというのはアイデアである。あまった夜間電力は揚水に用いられるか、捨てられるかであるから意味がある。

さて、疑問点は、
1.岡山は温暖な地であり、4月は気候的にもよい。
  この時期のデータのみで判断ができるのか。
  真冬とか、もっと寒い所とか。
2.発生した水素は一旦貯めるのか?
  夜間電力を使用してこそのメリットである。
  その貯蔵方法は?
3.直接ヒーター加熱したほうが効率が良い場合もあるのでは?
  夜間電力を使用せずに昼間加熱するときなど。

今回の試みの結果は、日刊新聞で報告されるものと期待している。


日刊工業新聞 4月16日
シルバー精工と神奈川工大、水素で温室暖房−岡山・山田養蜂場で実験
引用開始
 【岡山】シルバー精工と神奈川工科大学工学部の矢田直之准教授は、水素・酸素発生機による農業用温室の暖房性能試験を開始した。試験場には山田養蜂場(岡山県鏡野町)の遊休化している温室を2棟借りた。
 スターエナジーが開発した水素・酸素発生機を使い、水を電解して発生した水素をハウスの暖房燃料に利用する仕組み。
 例えば1000リットルの水素を発生させるためには約5キロワットの電力が必要となる。ハウス内が低温になる夜間に加温する時は、夜間料金が利用できるため割安になる。
 実験は面積5アールの農業用温室2棟を一方は重油炊き加温機で、もう一方を水素加温機で暖め電力と重油の料金を比較する。4月末まで実験を続ける予定。
                                    引用終了




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