説明資料 6
  
 説明資料5では気体の爆発・爆轟について説明した。ここでは液体の爆発および固体の爆発について説明する。

 液体の爆発は、液体が空気中に気化した可燃性蒸気が空気と混じり合い爆発性の混合気となることにより起こる。その爆発範囲は下のスライド1の左表に示すとおりである。爆発性混合気の爆発下限値vol%はさまざまであるが、これをg/m3でみるとその値は約40~80であり、説明資料5で示した可燃性ガスの値・約30のほぼ倍の値となっている。

 スライド1の右表は粉塵爆発に関するものである。空気中に20~40g/m3以上の粉体が含まれてくると粉塵爆発の起こる可能性がでてくる。表外に示したように有機物では粉体粒径が0.5mm、金属では0.1mmより小さくなると粉塵爆発が起こる。

 粉塵爆発の事故事例はスライド2に示した。粉塵爆発の事例は、粉塵爆発(Wikipedia)にも多く示されているが、ここには特徴的な事例を3つ取り上げた。1つ目は歴史上に記録が残る最初のものと思われる事例、2つ目は典型的な爆発事例、そして3つ目はまだ記憶に新しい事例である。

 3つ目の事例では、爆発事故の起こった会場にタバコの吸い殻が落ちていたなど、爆発が起こるなどとは主催者側も観客側も全く考えていなかったと推測される。事故が起こってから「なるほど」と思うわけだが、この危険予知ができないところに事故の芽が隠れている。

  
 
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