E02  エネルギー需給



この問題の努力目標

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技術士試験の問題からは必要最小限の引用にとどめる。(問題)が記されている部分はその引用である。

問題および解答は日本技術士会のホームページより必要に応じて入手してください。

  技術士第一次試験の問題     



問題番号が赤字のものは、ボーナス問題

H28年 Ⅰ-5-4
   H27年 Ⅰ-5-4   H25年 Ⅰ-5-1

H24年 Ⅰ-5-3   H21年 Ⅰ-5-1   H20年 Ⅰ-5-1



H28年 Ⅰ-5-4 

正答: ①

(解答)

「2030年度の電源構成に関して、総発電電力に占める石油火力発電の比率は25~27%程度である。」は誤り。
3%程度である。下の図2右下の「」部分

2030年度の電源構成に関して、総発電電力量に占める再生可能エネルギー発電の比率は22~24%程度である。
図2参照。

2030年度の電源構成に関して、総発電電力量に占める原子力発電の比率は20~22%程度である。
図2参照。

エネルギーの安定供給に関連して、2030年度のエネルギー自給率は、東日本大震災前を上回る水準(25%程度)を目指す。ただし、再生可能エネルギー及び原子力発電を、それぞれ国産エネルギー及び準国産エネルギーとして、エネルギー自給率に含める。
図1参照。

徹底的な省エネルギーを進めることにより、大幅なエネルギー効率の改善を見込む。これにより、2013年度に比べて2030年度の最終エネルギー消費量の低下を見込む。
図1参照。


(参考)

経済産業省の「長期エネルギー需給見通し

12ページものの資料で2つの図が示されている。答えはこの中にある。


図1



図2




H27年 Ⅰ-5-4 

正答: ⑤

(解答)

各国の1人当たりエネルギー消費量を石油換算トンで表す。1石油換算トンは約42GJ(ギガジュール)に相当する。世界平均の消費量は1.9トンである。中国の消費量は世界平均に近く2.0トンである。アメリカ及びカナダの消費量は世界平均の3倍を超えており、7トン以上である。韓国及びロシアの消費量は世界平均の約2.5倍の5トンである。ドイツ及び日本の消費量は世界平均の約2倍であり4トンである。

韓国のエネルギー消費量は日本より大きかったのですね。

国際エネルギー動向(経産省)





H25年 Ⅰ-5-1 

正答: ⑤

(解答)

日本で消費されている原油はそのほとんどを輸入に頼っているが、財務省貿易統計によれば輸入原油の中東地域への依存度(数量ベース)は2012年で約83%と高く、その大半は同地域における地政学的リスクが大きいホルムズ海峡を経由して運ばれている。

また、同年における最大の輸入相手国はサウジアラビアである。

鉱物性燃料における原油(粗油を含む)及び石油製品の輸入金額が日本の総輸入金額に占める割合は、東日本大震災のあった翌年の2012年には約21となった。



(参考)
サウジアラビア                             ホルムズ海峡                                 
   




H24年 Ⅰ-5-3 

正答: ②

(解答)

2010年時点での原子力発電の割合を知っているかどうかですね。


日本の電源別発電電力量(一般電気事業用)のうち、原子力の占める割合は2010年度時点で30%程度であった。

しかし、福島第一原子力発電所の事故などの影饗で、原子力に代わり天然ガスの利用が増えている。

現代の天然ガス火力発電は、ガスタービン技術を取り入れたコンバインドサイクルの実用化などにより発電効率が高い。

天然ガスは、米国において、非在来型資源のひとつであるシェールガスの生産が2005年以降顕著に拡大しており、日本への輸出期待も高まっている。




H21年 Ⅰ-5-1 

正答: ④

(解答)

平成20年版電気事業便覧によれば、平成19年度における日本の総発電電力量に占める再生可能発電電力量の比率は8%である。


(参考)

環境エネルギー白書2015





H20年 Ⅰ-5-1 

正答: ④

この問題は東日本大震災前の出題です。

(解答)

この問題は、まず、設備利用率について理解する必要があります。

太陽光発電の設備利用率(稼働率)

設備利用率とは、一定の稼動期間中(一般的には一年間単位)に得られた発電量が、その発電設備が仮に同期間中に100%の出力で発電し続けた場合に占める割合です。

  年間の設備利用率(%)=年間発電量÷{発電設備容量×365(日)×24(時間)}×100


答えは、原子力発電 0.80、太陽光発電 0.12、風力発電 0.20です。


(参考)

Electrical Japan (地方別に表示)によりますと、最新(2016年末)は、原子力発電は九州と近畿の一部が稼働しているのみで、平均すると 0.10以下、太陽光発電は平均すると 0.15付近、風力発電も平均すると 0.15付近でしょう。。太陽光発電は 0~0.23 の幅があり、風力発電は0~0.45 の幅があります。




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