386. チリの鉱山落盤事故 事故発生から救助までの一部始終を実況中継

 2010年10月 7日掲載  2014年 5月 5日再掲


Good News  チリの落盤事故 早ければ明後日より救助開始 その瞬間が迫ってきた

  作成 2010年10月7日



8月6日の落盤事故発生時には、救出はクリスマス頃になるであろうと考えられていた。幸いなことに、最初の予想は大きく外れ、ここ数日のうちに救出が開始されるとのニュースである。世界中の眼がチリに注がれる。

救助用トンネルの掘削は、ニュースを信じると、9月16日から10月2日までは300mから372mと72m進んだ。17日間であるから1日に約4mずつ掘り下げた勘定になる。そして、数日のうちにこの救助用トンネルが完成するから、約1週間弱で残りの258mを掘り進むことになる。1日当たり約30m強である。深度の浅いところは崩れやすいとのことであるので、深いところは速く掘れるのかもしれない。



 8月 6日 チリの鉱山で落盤事故発生、絶望視されていた33名全員生存のニュースが世界を駆け巡る
        ただし、地表から700mでの救出はクリスマス頃になるとの観測
 9月16日 早ければ11月初めに救出準備が整う、救助用トンネルは630mのうち300m進行
 9月18日 地下の避難シェルターまで細孔が通る
10月 2日 救出は10月後半の予定、救助用トンネルの進行状況は630mのうちの372m進行
10月 7日 あと数日で救出作業開始



速度といえば、チリの大統領のヨーロッパ訪問が10月15日からとなっていたようである。この日程を17日からに変更した。自身の眼で救出を見届ける、という国民へのアピールである。大統領の人気は思惑通り上昇していると。



 9月20日    チリ大統領、落盤事故の作業員らを激励へ
10月 5日   15日までに救出開始を~チリ大統領
10月 6日   チリ落盤事故、救出作業と大統領の日程は「無関係」
10月 7日   大統領夫人が外遊やめて現地入り



いずれにしても、全員が無事に救出される、そのニュースを速く聞きたいものである。奇跡にも近いドラマである。地下でも多くのドラマがあったであろうことは想像に難くはないが、こちらも近いうちに明らかにされていくことであろう。




毎日jp 10月7日

チリ落盤:今週末にも救出開始 8日にもトンネル貫通

救出トンネルのイメージ図 【サンパウロ(ブラジル)國枝すみれ】8月5日の落盤事故で作業員33人が閉じこめられたチリ北部サンホセ鉱山の救出作戦が早ければ今週末にも行われる可能性が出てきた。当初はクリスマスごろと推測された救出作業だが、救出用トンネルの掘削が想定以上にスムーズに進んでいるためで、事故発生から2カ月余りで救出にこぎつける見込みが高くなった。

 チリ政府関係者によると、プランBとよばれる井戸用高速掘削機による救出用トンネルの掘削が6日、目標まで残り100メートルに達した。早ければ8日にも貫通するという。




毎日jp 10月2日

チリ:鉱山落盤事故 今月後半にも救出 作業早く進み--鉱業相会見

 【コピアポ共同】チリ北部コピアポ郊外の鉱山落盤事故で、ゴルボルネ鉱業相は1日、閉じ込められた作業員33人の救出は10月後半になるとの見通しを示した。作業員の家族らが待つ鉱山のテント村で記者会見した。チリ政府はこれまで、救出は11月初めとしていた。

 拡張・掘削工事が行われている3本の救出用トンネルのうち、最も作業が進んでいる2本目のトンネルの拡張工事は全長約630メートルのうち、372メートルまで達した。鉱業相は「作業は想定より早く進んでいる」と指摘した。トンネルの貫通後、内壁が崩れないよう補強する管の設置には7~10日かかるという。




CNN 9月26日

チリ落盤事故、救出計画の詳細が明らかに




毎日jp 9月18日

チリ:鉱山落盤事故 救出用の小穴貫通

 【メキシコ市・國枝すみれ】チリ北部サンホセ鉱山の落盤事故で17日、地下約700メートルに閉じ込められた作業員33人が待つ避難所近くまで、救出用の小さな穴が貫通した。井戸掘り用の高速掘削機を使用した掘削は地下633メートルに達した。今後は現在直径30センチの穴を直径71センチにまで拡大し、鉄骨で補強する作業に入る。




産経新聞ニュース 9月16日

トンネル拡張、半分超に 「11月初めには救出準備整う」当局者

チリ北部コピアポ郊外での鉱山落盤事故で、地下約700メートルにいる作業員33人を救出するトンネルの掘削作業が順調に進み、既存の小トンネルを直径約30センチに拡張する第1段階工事が15日、全長約600メートルのうち半分を超える深さ約370メートルに達した。早ければ今週末にも第1段階が終了し、政府当局者は11月初めには救出準備が整うと語った。






チリ落盤事故 世界が注目する中でいよいよ救出までの秒読み段階に入る Wikipediaには詳細情報

  作成  2010年10月12日

ついにその時が近づいてきました。当事者である33人、そしてそのご家族、鉱山関係者、チリ国民はもちろんのこと、世界中の目がチリのこの鉱山に注がれています。

日本時間の明日正午からいよいよ救出が開始されると、日本経済新聞は伝えています。現地時間は同日の0時。12時間違いです。まさに、地球の裏側の出来事なのです。

世界中がチリの一地方で起こる、この世紀の瞬間に注目しています。早く朗報を聞きたいものです。

なお、コピアポ鉱山落盤事故(Wikipedia)では、この銅鉱山に関する情報がそろい、落盤事故前後の状況、そして現在進行していることがらを逐次追加して理ますので、一級の情報源となっていると思います。














日本経済新聞 10月12日

チリ鉱山、救出は13日午前0時開始 鉱業相





 【コピアポ=檀上誠】チリ北部コピアポ郊外の鉱山落盤事故で、チリ政府は11日、地下に閉じ込められている作業員33人の救出作業を、現地時間13日午前0時(日本時間13日正午)から始める方針を明らかにした。11日未明に救出用トンネルの補強工事が完了。既に救出に使うカプセルの試運転を始めており、準備作業は最終段階に入った。



 11日午後(日本時間12日未明)に会見したゴルボルネ鉱業相は、「救出用カプセルは振動も無く非常に順調に稼働した」と救出成功に自信を示した。試運転では約620メートルのトンネルのうち610メートルまでカプセルを下ろしたという。



 救出を待つ作業員は今後、食事の調整などの準備に入る。作業員を引き上げる前に鉱山技師と医療関係者最大4人が、救出用カプセルを使って作業員が待つ地下避難所に降りて、救出作業を支援する。



 現地での関心は、作業員の救出順に集まっている。最初の1人の心理的な負担は大きく、引き上げ作業中のトラブルに対処できる能力も求められる。マニャリク保健相は11日、「最初の1人は志願になる」との考えを示した。作業員のうち最後に地下を後にするのは、33人のリーダーになる見通し。



 救出準備の進展を受けて、現地では期待が高まっている。市中心部の広場では11日、救出の様子を生中継する大型スクリーンの設置作業が始まった。またチリ国旗や、作業員の数にちなんで「33」の数字をあしらった旗を売る人の姿も見られた。






YOMIURI ONLINE 10月9日

チリ救出坑が貫通、カプセル作戦あと2~3日か

 【コピアポ(チリ北部)=佐々木良寿】作業員33人が深さ600メートル以上の地下に閉じ込められているチリ北部コピアポ近郊のサンホセ鉱山落盤事故で、チリ政府当局者は9日、救出用の立て坑が貫通したと明らかにした。

 貫通したのは同日午前8時(日本時間9日午後9時)頃で、立て坑の全長は624メートル。直径は約70センチ。8月5日の事故発生から66日目の貫通となった。

 立て坑の貫通は、サイレンで知らされ、事故現場の近くに集まっている家族たちは抱き合って喜んだ。

 今後、救出チームは立て坑の安全性をチェックし、金属製の円筒での補強がどの程度必要かなどについて最終判断する。早ければ、2~3日以内でカプセル「フェニックス(不死鳥)」を使った救出作戦に着手する見通し。カプセルで1人ずつ引き上げる作業が始まれば、全員の救出は1日半程度で完了するとみられる。



YOMIURI ONLINE 10月13日

チリの33人救出作戦、13日午前6時にも

 チリ北部コピアポ近郊のサンホセ鉱山の落盤事故で、ゴルボルネ鉱業相は12日、地下坑道に閉じ込められた作業員33人の引き上げ作業について、「12日午後6時(日本時間13日午前6時)からの開始を目指す」と述べた。


 チリのピニェラ大統領も救出作業を見守るため、同日午後6時に現地入りする。成功すれば、事故発生から69日目で作業員の地上帰還が実現する。

 同鉱業相は、救出作業開始時期について、先に示した13日午前0時より6時間程度前倒しされるとの見通しを語った。

 13日午前0時(日本時間13日正午)までに最初の作業員が地上に引き上げられるだろうとの見込みも明らかにした。





チリの鉱山落盤事故 ピニェラ大統領の陣頭指揮のもと 一人の犠牲者も出さずに33人が救助される

   作成   2010年10月14日

チリで起こった鉱山落盤事故で地中620mに閉じ込められていた33人は69日ぶりに救助された。この救助の様子は、昨日の朝6時から本日の午後1時まで、インターネットを通してBBCが全世界に配信した。この間ビニェラ大統領夫妻もずっと現場で救助の様子を見守り、地下から炭鉱府が救助されてくるたびに、彼を強く抱きしめた。


http://www.bbc.co.uk/news/world-latin-america-11489439

ライブ放送は終了したが、放送の履歴がリストとして残っている。イベント部分をクリックすると、写真などが現れる。


たとえば、    必見

Last rescuer, Manuel Gonzales, leaves Chile mine
http://www.bbc.co.uk/news/uk-politics-11547389

Chile's president meets rescued miners in hospital
http://www.bbc.co.uk/news/world-latin-america-11542611



One-minute World News
http://www.bbc.co.uk/news/video_and_audio/

など



あってはならない事故が起こった。しかしながら、地上では大統領の指示のもと、多くの知恵と予算をつぎ込んで、当初考えられていたクリスマスごろ(発災後役140日)の救出予定を大幅に縮め、69日目に全員を救助することに成功した。

地下では、こちらもリーダーが統率力を発揮し、一人の犠牲者も出すことなく、全員を地上へと導いた。事故が起こった後のたった3時間後より、大統領の指示によりレスキューの体制が整えられていき、17日間にわたり地中を探索して33名の生存を確認し、全員の救助を達成した。日本では責任論が先に立ち、このような迅速な救援体制をとることは困難であろう。チリと比較すれば技術力や資金力ははるかに優れているはずではあるが。


まことにハッピーエンドである。BBCのライブ放送を見ていると、人間の統率力・団結力の強さと生への強い執着、人間ってなんて素晴らしいと感じ、画面に自然に引き込まれる私がそこにあった。日本の国に住んでいてこのような体験ができるであろうか。首相が、現地で陣頭指揮を執るようなことがあるであろうか。チリという国、日本の裏側に位置する国を改めて見直した次第である。

大きな仕事を終えて、自身と満足感に満ちた大統領の姿がそこにあった。







地下に救助に入った同僚6名からなる救助隊の最後の1名が地上に向かって出発する









毎日.jp 10月14日 抜粋

チリ:鉱山落盤事故 33人救出完了 「希望」束ねた指導力

 【コピアポ國枝すみれ】チリ北部コピアポ郊外のサンホセ鉱山落盤事故で、地下約700メートルに閉じ込められた作業員33人の救出作業は急ピッチで進み、13日午後9時55分(日本時間14日午前9時55分)、最後の作業員となるリーダー役のルイス・ウルスアさん(54)が救出カプセルで地上に引き上げられた。これで33人全員が8月5日の事故発生から69日ぶりの無事生還を果たした。地下に下りていた救助隊員6人の引き上げ作業も完了し、奇跡的な救出劇は幕を閉じた。

 大半の作業員が元気な様子だが、マニャリク保健相は、コピアポ市内の病院へ搬送されたうちの7人が集中治療室で治療し、うち1人が肺炎であると明かした。また、全身麻酔手術が必要な歯の感染症を患っている作業員も2人いたという。

 ◇「希望」束ねた指導力
 その瞬間、クラクションが鳴り響き、カプセルから33人目の作業員、現場監督のルイス・ウルスアさん(54)が姿を現した。救出作業を見守ったピニェラ大統領が目にうっすら涙をため、固く抱きしめた。息子が駆け寄る。チリ国歌が斉唱された。夜の肌寒い鉱山が、熱気で包まれた。「皆さんに感謝します」。胸を張り、ウルスアさんはにこやかに語った。

 彼なしでは、奇跡が起きたか分からない。前例のない過酷な地底生活を続けた33人をまとめ上げ、生還へ導いた立役者だ。

 「48時間おきにスプーン2杯のツナ、そしてミルク1杯。これを守ろう」。8月5日の事故発生のその日から、彼の挑戦は始まった。他の作業員と手分けして周囲のトンネルを調査し、自分たちが閉じ込められた事実を冷静に認識。生命線ともなる食料配給の規則を決め、発見と救出を待った。工事の現場監督経験が豊富なため、自然に周囲から頼られた。



 ◇救出劇22時間半 不死鳥たちの横顔(かっこ内数字は救出順、写真はAP 横顔はBBCホームページなどより。敬称略)
 (1)フロレンシオ・アバロス(31) 最初の生還者。地下でビデオ撮影

 (2)マリオ・セプルベダ(40) 救出され「私は神の手を握った」

 (3)フアン・イジャネス(52) 地下は「まるで船旅」。元軍伍長

 (4)カルロス・ママニ(24) 唯一のボリビア人

 (5)ジミー・サンチェス(19) 最年少。地下で気温や湿度チェック担当

 (6)オスマン・アラヤ(30) 救出時「支えてくれてありがとう」

 (7)ホセ・オヘダ(47) 「33人は無事」との手紙。糖尿病と格闘

 (8)クラウディオ・ジャニェス(34) 地下から恋人に「生還したら結婚」

 (9)マリオ・ゴメス(63) 最年長の精神的支柱。「私は生還した」

(10)アレックス・ベガ(31) ローンを心配。妻が「解約した」

(11)ホルヘ・ガジェギジョス(56) 高血圧で治療

(12)エディソン・ペニャ(34) 恋人に手紙で「太陽を見たい」

(13)カルロス・バリオス(27) 母に「心理学者の世話にならない」

(14)ビクトル・サモラ(33) 車修理のため地下に。妊婦の妻に詩

(15)ビクトル・セゴビア(48) 地下からの日々の状況報告を担当

(16)ダニエル・エレラ(27) トラックやタクシーの運転手だった

(17)オマル・レイガダス(56) 「牛肉とアボカドが食べたい。テレビも」

(18)エステバン・ロハス(44) 内縁の妻に「教会で結婚式を」

(19)パブロ・ロハス(45) 薬学を学ぶ息子の学費のため半年前から勤務

(20)ダリオ・セゴビア(48) 父に連れられ、8歳のころから鉱山労働

(21)ジョニ・バリオス(50) 避難所で健康管理や医療を担当

(22)サムエル・アバロス(43) 地下での空調状況のチェックを担当

(23)カルロス・ブゲニョ(27) 救援物資の運搬を担当、あだ名は「ハト」

(24)ホセ・エンリケス(54) キリスト教福音派牧師。精神的支柱に

(25)レナン・アバロス(29) 最初の救出者の弟。4カ月前、作業員に

(26)クラウディオ・アクニャ(35) 子供のいる恋人に地下から求婚

(27)フランクリン・ロボス(53) 元サッカー選手。五輪の代表

(28)リチャルド・ビジャロエル(26) 作業員歴2年。臨月の恋人に求婚

(29)フアン・アギラル(49) 地下の夫と話し妻は「しっかりしている」

(30)ラウル・ブストス(40) 地下から母に「手作り料理食べたいよ」

(31)ペドロ・コルテス(24) 電気工で、地上との交信設備の設置担当

(32)アリエル・ティコナ(29) 生まれた娘にエスペランサ(希望)と命名

(33)ルイス・ウルスア(54) 70日間の地下生活を統括したリーダー






チリ鉱山落盤事故にまつわるさまざまな[33] 大事件では探せばいろいろな最大公約数があるものだ

  作成  2010年10月16日

本記事は完全に受け売りであるが、一つの事件に関して、その事象の中にある数字を探すと、様々な局面において同じ数字が表れるというものである。

こじつけとはわかっていても、あるいは偶然の一致とはわかっていても、話半分に聞いている分にはこういう話は面白い。

しかしながら、事件の真っただ中にいる人や、信心深い人にとってはこれが神の采配に見えたり、あるいは奇跡に見えたりするものなのかもしれない。事件が過酷であれば、神が故あって人類に与えたもうた試練ということになるし、それを運命として受け入れることにもなる。。

チリ鉱山の落盤事故においては、この数字33に代表されるような運命決定論的な事柄を信じず、事故の真っただ中にありながら、冷静に第3者的な立場で事件の外側より事の成り行きを判断できる人たちがいたからこそ今回の全員無事生還となったのである。運命を信じた時、そこには一種のあきらめ(諦観)に似た感情がふと沸き起こる。その時、人々の運命は自ずと決まる。そうはならなかった33名の団結力と精神力の強さ、そして生への執着に拍手を送りたい。

【10月14日 AFP】地下深くに閉じこめられた33人の作業員全員が無事救出された、チリ北部のサンホセ(San Jose)鉱山の落盤事故。思えば、救出用トンネルが貫通するまでの掘削作業に費やされた日数……
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