373. 話題の中小企業診断士は価値ある資格か? 診断士が自己申告した年収はそこそこ高額である

 2010年 9月23日掲載  2014年 5月 5日再掲


中小企業診断士自身が自己申告した年収についての考察である。

さむらい(士)のつく資格は強いとされ、就職が難しい時代背景を映して診断士試験も最近受験者が増えていると聞く。その年収は以前より800万円~1500万円くらいかと聞き及んでいたが、その実態ははっきりとはわからなかった。

今回、平成17年と調査時期は少し古く、まだ今のような不況下ではなかったものの、かなり確度の高い中小企業診断士の年収に関する調査結果が、中小企業診断士を束ねる団体である中小企業診断協会より本年1月に発表されていた。

年収300万円くらいまでの25%の診断士は、おそらく年金をもらいながらの仕事と考えられる。とくに多くの収入を必要としない、社会参加が目的の診断士ではないだろうか。

年収300万円~500万円に位置する15%は独立して5年くらいまでの診断士かもしれない。

そう考えると、中小企業診断士の年収は、その実力にもよるが、500万円以上と考えても間違いがないのではないか? 診断士試験の受験者数が増加している理由がわかるような気がする。

なお、診断士は中小企業診断士の看板1枚だけで仕事をしているわけではないようだ。ITコーディネータや税理士、社労士、技術士の資格を併せ持っている診断士が多いと同じアンケート結果に記されている。

診断士試験も若い受験者の割合が増えてきたと聞くので、挑戦してみてはどうだろうか。



J-NET21
データでみる中小企業診断士

中小企業診断士は、その資格をどのように活用し、どのように活動しているのか。
本コンテンツでは、平成17年9月に、社団法人中小企業診断協会が、会員中小企業診断士を対象に実施したアンケート結果をもとにデータをまとめました。
これから中小企業診断士を目指す方、また、資格取得後の展開を考えている方の参考として、ぜひ、ご覧ください。
なお、当協会では、平成22年度に、新たにアンケート調査を行う予定です。
平成22年1月 社団法人 中小企業診断協会
【調査方法】1.調査対象:会員および準会員(8,376名)に対する郵送法
2.調査時点:平成17年9月
3.回 答 数:4,649名(回答率55.5%)



中小企業診断士の年収(自己申告)





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