365. 「黄道光」と「かぎろい」 同じ太陽からの光でありながら、季節によってその形を変える神秘

 2010年 9月13日掲載  2014年 5月 5日再掲


黄道光とかぎろい。日本人はひかりを敏感に感じとることにより、万葉の古きより生活の中に暦を持ち込んできたのですね。秋の日の出前にはピラミッド型の光のタワーが現れ、正月のころには平らに近い光の帯が地平線を照らし出すとは、自然に仕組みは巧妙ですね。

かぎろいを見ることができる宇陀は非常に歴史のある町です。日本サッカーチームのトレードマークともなり、いま奈良で行われている遷都1300年祭でも見ることのできる八咫烏(やたがらす、3本脚のからす)は、奈良県宇陀市榛原区の八咫烏神社が祭神としています。近くには室生寺もあります。

歴史の町、奈良県の奥深くまで探訪されてはいかがでしょうか?



夜空のピラミッド“黄道光”が見ごろに 写真あり

9月中旬、北半球では黄道光とよばれるピラミッド型の淡い光のタワーが観測しやすくなる。黄道光を観測するには春分と秋分のころが最適だ。秋には日の出の約1時間前に東の地平線の上空を、春には日没直前に西の地平線の上空を見るとよい。  つづく




かぎろひを観る会


万葉ウォークでは、奈良県大宇陀町主催の「かぎろひを観る会」を過去11回(第21~30回、第34回)にわたり参加してきた行事です。

「かぎろひ」とは、奈良県大宇陀町高見山系で夜明け前、東の空を彩ったオレンジや薄紫色の競演。厳しく冷え込んだ晴れた日、わずかの時間に、水蒸気が太陽光線が乱反射して起きます。朝焼けとは少し違うかな。

人麿がこの歌を詠んだとされる旧暦11月17日午前6時ごろに町役場横のかぎろひの丘万葉公園に毎年集まります。



2009年12月22日撮影の写真はこちら
旧暦では換算ソフトにより11月7日となります。




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