267. 日本人はなぜ遺伝子組み換え植物を嫌っているのか? 裏で政府が糸を引き農家を守っている?

 2010年 2月13日掲載  2014年 4月28日再掲


結論的に言うと、私はマスコミが遺伝子組み換え植物は悪だと宣伝しているためだと思うし、その元は、海外より安い穀物が流入してくると困る農林水産省(政府)が裏で糸を引いているのではないかと思っている。

遺伝子組み換えでない植物はその生産性とか、日持ちとか、その他もろもろで、価格が高くなりがちである。大豆のように生産量の多くが遺伝子組み換えに変わってしまうと、遺伝子組み換えでない者の価格はますます高くなる。

日本国内で大豆を生産している農家はそんなに多くはないとは思うが、他の穀物も遺伝子組み換えに代わって行っているいま、遺伝子組み換え作物の国内生産はもとより輸入も許さなければ穀物の輸入単価は高くなり、これは立派な輸入障壁である。日本の農家を守るための政府の苦肉の策ではないのか?


遺伝子組み換え作物についてはまだ多くの日本人はアレルギー感情を持っている。なぜなら、私たちは穀物を食べることにより多くの遺伝子を胃袋へと送っているが、多くの人にはこの認識が無い。そして、遺伝子組み換えの植物を食べたときに、始めて遺伝子が体内に取り込まれると思っている。


面白い発表資料がある。モンサントという会社は遺伝子組み換え植物の種子を作っている会社である。

遺伝子組換え作物から見た食糧・農業問題への提言
 2009年8月8日 日本モンサント株式会社  山根 精一郎

海外の学生と比較して、日本の学生が遺伝子についていかに無知であるかのアンケート結果である。筑波大学といえば日本のエリートである。その前身は東京教育大学であり、日本の教育をリードすべき大学である。かりに、学生のサンプリングに多少の問題はあったにしても、えられたアンケート結果はあまりにも衝撃的で、にわかには信じられないものである。


マスコミにより作り上げられた虚構や、ものごとを考えなくても幸せに生活できる日本のうらがえしであろうか?













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