257. 水中で抵抗を小さくする方法 スイミングスーツと船底の関連性

 2010年 1月29日掲載  2014年 4月19日再掲


そのポイントは、摩擦面に水膜を作り抵抗を減らすことのようです。山本化学工業のホームページ記事からは、山本化学のスイミングスーツ用生地は親水性、他のメーカーの記事は撥水性と、その表面の性質が正反対であることが分かります。




日経ものづくり ものづくりとIT 1月27日より引用

日本ペイント,摩擦抵抗を約10%低減する船底塗料を開発へ

 日本ペイントと日本ペイントマリン(本社神戸市)は,船舶と海水との摩擦抵抗を減らす低燃費型船底塗料「LF-Sea(エルエフシー)」をさらに発展させた塗料の開発に着手する。2005年に市場投入した既存のLF-Seaでは,従来型の防汚塗料に比べ約4%の燃料消費量の削減が期待できるという。新塗料では,同約10%の削減を目指す

 国際海運で船舶から排出されるCO2は約8.7億t(2007年)と言われる。これは航行時の燃料消費によるもので,その大部分は船舶と海水との摩擦抵抗に起因するという。既存のLF-Seaは,塗膜表面の凹部分に水をとらえることで凹凸を減らし,摩擦抵抗を少なくするもの。既に国内外で約180隻の船に採用されている。

 新塗料の開発は,国土交通省による補助事業「船舶からのCO2削減技術開発支援事業」の平成21(2009)年度の対象事業に選ばれている。就航船舶を使用しての効果解析など,商船三井と協力して2013年3月までに進める。約10%の燃料消費量削減を達成し,国際海運における全船舶に採用された場合,8700万tのCO2削減(2007
年の排出量を基準とした場合)が見込めるという。



関連記事

新しい船底塗料(LF-SeaR )の実船における摩擦抵抗低減効果の検証
日本ペイントマリン株式会社 TECHNO-COSMOS 2009 Mar.Vol.22, 28-33





山本化学工業の競技用スイミングスーツ素材 バイオラバースーツ

最近日本をはじめ世界各国で弊社素材を真似たラバー素材が出回っておりますが、
弊社「バイオラバースイム」とは全く異なる素材性能であります。
市場にて間違って購入されクレームとなっているケースも多くなっておりますので
素材の優位性の違いを正しくご理解頂けますようお願い申し上げます。

             バイオラバースイム    他社ラバー素材

   厚み        0.44〜0.45m/m   0.7〜0.9m/m
   浮力          0.25ニュートン       不明
   表面形状          親水性         撥水性
   表面摩擦抵抗    0.021cdf        1.6〜2.1 cdf


水着表面にミクロの水膜を持ってプールの水との抵抗を極限まで小さく出来る親水性素材は、弊社「バイオラバースイム」のみです。以上よろしくお願い申し上げます。

2009年6月23日


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