243. 豊田通商がアルゼンチンのリチウム資源開発に リチウムは高性能2次電池の原料に

 2010年 1月22日掲載  2014年 4月19日再掲


2次電池とは充電が可能な電池のことで、ガソリン自動車やディーゼル自動車の次に来るハイブリッド車、そして世界の自動車メーカーが目指している最終的な自動車の姿・電気自動車のエネルギー源となる。

そのリチウム資源は南米に偏っている。地図に示される通りである。

その他、レアアース資源は中国が97%など、資源を持たない日本は、世界の強豪と利権を争う戦いの真っ最中である。赤字国債により瀕死の重症である日本国家であるが、日本の企業には戦略を持って戦いに勝利してもらいたい。



日経ものづくり Techon 1月20日の記事

豊田通商,アルゼンチンのオラロス塩湖におけるリチウム資源開発に参画

 豊田通商は2010年1月19日,オーストラリアOrocobre社との間で,アルゼンチンのオラロス塩湖におけるリチウム資源開発のための事業化調査を共同で実施する旨の覚書を交わした。両社,同調査の結果を基に共同出資会社を設立し2012年から生産を開始する予定。2014年には,炭酸リチウムで1万5000t/年,塩化カリウムで3万6000t/年の生産を目指すとしている。

 高性能2次電池の主要材料であるリチウムは,ハイブリッド車や電気自動車の普及に伴って需要が増大すると予想されている。豊田通商はその確保を目的に,これまで石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と幅広く連携しながら,世界中のリチウムを含むレアメタル資源のポテンシャルについて調査してきた。

 同社は,そうした調査に基づき,オラロス塩湖がリチウム開発において非常に有望であると判断し,今回の決定に至った。豊田通商がオラロス塩湖を有望視するのは,(1)舗装道路やガスなどのインフラ設備が湖の近辺まで整っている(2)リチウム含有量が高く,マグネシウム含有量が低い−−などの点からという。豊田通商は,リチウムの上流から下流までのサプライチェーン構築を目指している。


日経新聞 1月17日より






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