234. 三菱化学がコンテナ型野菜工場を発売 その価格はなんと5000万円~7000万円

 2010年 1月13日掲載  2014年 4月17日再掲


三菱化学が野菜工場システムを発売するとのニュースです。最新設備を装備した野菜工場ですが、なんとその価格、5000万円~7000万円。減価償却は可能でしょうか? 中東のカタールに販売が決まっているとのことです。私にはまだ試験機としか思えませんが、カタールも同じ目的で購入するのでしょうか?



Tech-On! 1月13日より

三菱化学,コンテナに集約した野菜工場を発売,太陽電池やLiイオン2次電池の搭載も可能

 三菱化学は2010年1月12日,長さ12.2m×幅2.4m×高さ2.9mのコンテナ(40フィートコンテナ)に野菜工場のシステムを集約した「コンテナ野菜工場」を開発し,本格的な販売を開始すると発表した。第1号機はカタールへの販が決定し,2010年4月に納入するとしている。

 コンテナ野菜工場は断熱仕様のコンテナに,内部を温度に一定に保つ空調設備と,水を循環ろ過して再利用する水処理設備,光合成させるための光源となる蛍光灯やLEDの照明設備などを備える。1日当たり50株程度の葉物野菜(レタスや小松菜など)を収穫可能という。

 さらに,太陽電池とLiイオン2次電池のシステムの取り付けが可能であり,商用電源と連携して稼働させることで,省エネルギー化が図れるとしている。将来的には太陽電池の発電のみによる稼動も視野に入れており,商用電源がない地域などでの利用を目指している。商用電源の料金が安い地域で利用する場合は,電気代を気にせずに済むことから蛍光灯をメインで利用するが,太陽光発電からの電力を多く利用する場合には,消費電力の低いLEDを利用していくという。

 価格は,太陽電池やLiイオン2次電池を用いずに商用電源だけを利用する仕様で5000万円からとなり,太陽電池やLiイオン2次電池を取り付ける場合は6000万~7000万円からの販売になるという。なお,太陽光発電とLiイオン2次電池のシステムの開発は三洋電機が,LED照明装置の開発はシーシーエスが,栽培ノウハウなどはフェアリーエンジェルが,温度管理コンテナの開発は日本フルハーフが協力している。




2010年1月12日

コンテナ野菜工場の発売開始について

三菱化学株式会社

 三菱化学株式会社(本社:東京都港区、社長:小林 喜光、以下「当社」)は、野菜工場のシステムを40フィートコンテナにパッケージ化した「コンテナ野菜工場」を開発し、このたび、本格的に発売開始いたします。

 野菜工場には、① 閉鎖された空間なので気候・天候の影響を受けない、② 多段式の棚で栽培するため空間を最大限に活用できる、③ 病害虫の侵入がなく無農薬栽培も可能、④ 水耕栽培のため連作障害や土壌汚染が発生しない、⑤ 砂漠や寒冷地、都市や地下など多様な空間に設置できる、といった特長があり、異常気象や食糧危機への懸念が話題となっている今日、新しいかたちの農業を可能にする手段として注目を集めています。

 当社のコンテナ野菜工場は、断熱仕様のコンテナに、内部を適温に保つ空調設備、水を循環濾過して再利用する水処理設備、光合成の光源となる照明設備など、野菜の栽培に必要な各種設備を完備したもので、1日当たり50株程度の葉物野菜(レタスや小松菜など)を収穫することができます。太陽電池とリチウムイオン二次電池のシステムも備え付けられるため、商用電源とのハイブリッド稼動による省エネルギーも可能となっており、将来的には太陽光発電のみによる稼動も視野に入れております。

 当社のコンテナ野菜工場の第一号機は、中東カタール国への販売が決まっており、本年4月に納入の予定です。
 今後当社は、お客様のご要望と設置場所の諸条件を踏まえた仕様のカスタマイズを行いながら、コンテナ野菜工場を広く国内外に販売してまいります。


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