194. 明治人 丸山敏雄(初代倫理研究所所長)が信じる経営の心とは

 2009年12月25日掲載  2014年 3月 7日再掲


書籍 「自分」経営の心得 あなたも人生演劇の主役になれ!! は倫理研究所の初代所長である丸山敏雄氏によって書かれた。氏は明治25年に生まれ、昭和26年に亡くなられたが、本書は氏が昭和24年から26年の2年間に執筆したものをまとめて倫理研究所が発行したものである。2002年(平成14年)に出版されるや、3カ月で14刷を重ねている(わたしの持っている本の刷数であるので、この先の伸びは不明)。

明治人の思想・考えが平成の時代に見直されるのは、今の時代に欠落した何かがそこにあるからであろうと考えられる。日本人の心の奥底で脈々と受け継がれる考え方を氏がこの書で表出しているからかもしれない。

ここではこの書より、経営に関する部分を引用させていただいた。科学的経営が主流の現代にあっては、氏の言葉の中に経営の原点があるように感じられる。いかがでしょうか?


Wikipediaより

社団法人倫理研究所(りんりけんきゅうじょ)は、文部科学省生涯学習政策局が所管する民間の社会教育団体。創立は1945年(昭和20年)9月で、1948年(昭和23年)10月に社団法人設立。社会教育、研究、文化、出版等の事業を行なう。


ページ163より

「店を繁盛させる」秘訣
1.店はお客様のものである。
2.何事も、お客様の好み第一、お客様の都合第一である。
3.とにかく掃除をする。
4.水を大切にし、一滴も粗末にしてはいけない。火も大切にし、煙も粗末にしてはいけない。
5.建物は「お預かりしているもの」と考え、掃除、手入れを怠らない。
6.一家、仲よく暮らす。
7.商品をわが子のように可愛がり、心から大切に扱う。
8.商品について、あらゆる研究をし、知識を得る。
9.店頭の装飾や陳列の研究をする。
10.宣伝をすることによって自信がつく。
11.美しく、なごやかな心で商売をする。



ページ207より

「起業」の原則
1.目的を明確にする。
2.準備を完璧にする。
3.順序を間違えない。
4.方法を間違えない。
5.始末を完璧にする。




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