193. 明治人 丸山敏雄(初代倫理研究所所長)が想う妻にすべき女(ひと)とは

 2009年12月25日掲載  2014年 3月 7日再掲


書籍 「自分」経営の心得 あなたも人生演劇の主役になれ!! は倫理研究所の初代所長である丸山敏雄氏によって書かれた。氏は明治25年に生まれ、昭和26年に亡くなられたが、本書は氏が昭和24年から26年の2年間に執筆したものをまとめて倫理研究所が発行したものである。2002年(平成14年)に出版されるや、3カ月で14刷を重ねている(わたしの持っている本の刷数であるので、この先の伸びは不明)。

明治人の思想・考えが平成の時代に見直されるのは、今の時代に欠落した何かがそこにあるからであろうと考えられる。日本人の心の奥底で脈々と受け継がれる考え方を氏がこの書で表出しているからかもしれない。

本日はこの書より、結婚するならば選ぶべき女(ひと)について書かれた部分を引用させていただいた。


Wikipediaより

社団法人倫理研究所(りんりけんきゅうじょ)は、文部科学省生涯学習政策局が所管する民間の社会教育団体。創立は1945年(昭和20年)9月で、1948年(昭和23年)10月に社団法人設立。社会教育、研究、文化、出版等の事業を行なう。


ページ49より

 皆さんは、スター女優の顔かたちが非常に美しいと思っているでしょう。しかし本当に美しいのは、仕事に無心にして働いている女性の姿なのです。

 昔から「氏なくして玉の輿」と言われます。それはこんな話からです。

 殿様(徳川家光)はわがまま者で、何でも思い通りにする人だった。領内を回って美人を見つければ連れて行った。さて、その時どんな美人を見つけたかというと、きれいに着飾っている人ではなかった。そんなのはもう見飽きている。ただ、働いている乙女でした。その美しさには、化粧した美しさなどとうてい太刀打ちできません。昔は、妻をこうして見つけたのです。つまり、一番純粋に、曇りなく働いている女性を見つけて妻にしたのです。




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