172. タミフル耐性持つ新型インフル発見

 2009年 6月30日掲載  2014年 3月 5日再掲


新型インフル騒ぎが始まって約3か月。早くもタミフルに体制を持ったウイルスが現れたとのニュースである。

ウイルスの特徴の一つはその変異の速さにある。ウイルス自身が増殖を繰り返して子孫を残していくために、変異を繰り返し、宿主(今の場合人間)に取りつく方法を探っている。

タミフルという鍵をこじ開けることに成功した。約7万人(たった7万人)にトライアルして鍵をこじ開けてしまった。この変異株が今回はうまく隔離できたとしても、1年後には必ず世界の何箇所かでタミフル耐性の変異株が生じていることだろう。

日本でも来たる冬に、タミフルなどへの薬品耐性が増し、そして老人への感染能力を手に入れた新型インフルウイルスがそのキバをむくと心配される理由がここにある。




NIKKEI NET 6月30日
タミフル耐性持つ新型インフル発見 デンマークで
引用開始
 世界保健機関(WHO)は29日、デンマークでインフルエンザ治療薬のタミフルに耐性を持つ新型インフルエンザウイルスが初めて発見されたことを明らかにした。デンマーク政府がWHOに通知した。これまで豚インフルエンザから変異した新型インフルエンザにはタミフルが有効だったが、WHOは「ウイルスが突然変異した」とみている。
 一方、WHOの集計によると、29日時点の新型インフルエンザの感染者は世界全体で7万893人。前回集計(26日)に比べて1万1079人増加した。米国の感染者数が同6268人増えて2万7717人に達したほか、中国やフィリピンなどアジア地域でも感染が本格的に広がっている。
                                      引用終了




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