133. 日本の競争力が低下し、中国の競争力が向上して順位が逆転  IMDが発表

 2007年 5月10日掲載  2014年 1月22日再掲


IMD(経営開発国際研究所、スイス)
THE WORLD COMPETITIVENESS SCOREBOARD 2007
http://www.imd.ch/research/publications/wcy/upload/scoreboard.pdf

   順位
   今年  昨年   国 名
    1    1    米国
   15   18    中国     BRICs
   24   16    日本
   27   27    インド     BRICs
   43   46    ロシア    BRICs
   49   44    ブラジル   BRICs

 毎年発表される「世界55の国と地方」の国際競争力評価で、日本の順位が再度低下した。この評価は「マクロ経済」、「政府の効率性」「ビジネスの効率性」「インフラ」の各評価を総合することにより実施される。5月10日付の日本経済新聞によると、「マクロ経済」が22位、「政府の効率性」が34位、「ビジネス効率性」が27位と、低いレベルとなっている。なかでも、「政府の効率性」において、「法人税率」55位および「政府債務」54位、「ビジネスの効率性」において「経営者の企業家精神」53位と驚くような低評価となっている。

 「効率性」の向上策を講じないと、日本は世界に追い越され、取り残されて行くことになる。「カイゼン活動」がお家芸であった日本にその遺伝子はまだ残っていると考えるのだが。しかし、現実はグローバル化の波に洗われ、日本国民は「集団の力で器用に工夫を積み重ねる」という本来の強みを忘れてしまったようにも見える。ISO活動や国際的な会計基準遵守への取り組み、種々の保証活動、英語力の取得?など、国際的な流れの中で行われる仕事(?)の量が増えた結果、本来の付加価値を生み出す仕事に割く時間が減ってきているのが実情であろう。さらに、中国やインドとの国際競争を繰り広げなければならなくなった結果、人件費削減のために正社員数を減らしてきたのも競争力低下の一因であると考えられる。

 国際的な基準での今回のIMD評価では、「政府の効率性」や「経営者の企業家精神」が問われている。ボトムアップの伝統を有する日本にあっては、トップダウンは歴史的に弱い傾向にあるのではないのか? 2007年問題に突入した今、戦後日本の礎を築き上げてきた方々の英知を活かし、現場力を復活させる工夫が大いに求められていると感じている。




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