14. 世界の食糧需給の見通し   農林水産省(平成19年3月)国際食糧問題研究会の資料

 2007年 4月28日掲載  2014年 1月10日再掲

http://www.maff.go.jp/www/counsil/counsil_cont/kanbou/syokuryo_mondai/02/data01.pdf
(※再掲載の段階でリンク切れ)


 農林水産省から出されたレポートである。食料の需要と供給(生産)を見通す上でのポイントは図のように示されている。

(需要)
 世界人口は、先進国では横ばいだが、開発途上国の増加が大きく、現在の66億人が2050年には91億人となる。
 所得水準の向上は、食用穀物の消費を減らし、肉類の消費を増加させる。牛肉1kgを得るためには、トウモロコシならば11kgが必要となる。乳製品、魚介類、油脂類の消費も増加する。
 世界のバイオ燃料の需要は、2030年には石油換算で現在の約6倍の1億トンとなる。

(生産)
 穀物と油糧種子の収穫面積は2015年に増加するとの見通しとなっている。(※信じてよいのでしょうか?)
単収の見通しも同じく増加して行くことになっている。(※高収量品種の導入の可能性に触れられているが、信じてよいのでしょうか?)
2025年の水利用は、1995年と比較して38%伸びるとされている。(※世界的な水不足が懸念されているのだが?)
地球温暖化の農業への影響予測・・・定量的ではありませんが、生産量の減少が懸念されています。
 水産資源・・・・漁獲量が停滞していることから、今後は養殖業による生産量の増加に頼らざるを得ないと記されている。

さすがに研究会であるので、この資料に基づき議論された内容も事実の確認等を中心とした意見交換の色彩が強い。行動計画までは遠い距離である。
http://www.maff.go.jp/www/counsil/counsil_cont/kanbou/syokuryo_mondai/02/summary.pdf
(※再掲載の段階でリンク切れ)

 将来がなんとなくバラ色に見える資料であるが、そんなに甘くはないことは多くの人が認識しているであろう。大きな要因は、地球温暖化による作物の不作(昨年はオーストラリアの小麦が超不作で、今年も?との話もある。讃岐うどんの原料が入手困難となるわけである)、同じく水不足、バイオ燃料を製造することによる食糧と燃料間での穀物の取り合い、などである。

 バイオエタノールについては、今年1月のブッシュ大統領の一般教書演説で、「2017年までに、非食糧原料を含め、年間350億ガロンの再生燃料・代替燃料使用を目標とする。」とある。このすべてをトウモロコシからのバイオエタノールで賄おうとすると、約3億3千万トンのトウモロコシが必要となり、この量はアメリカでの現在のトウモロコシ生産量の1.2倍と、とんでもなく膨大な量となる。

 アメリカエネルギー省Bodman長官は2007年2月28日のスピーチで、「米国エネルギー省がセルロース系エタノールの開発に最大3億8500万ドルを助成」と述べている。セルロースからのエタノールの製造は穀物からの場合と比較して不利な面もあるが、焼却処分するか、あるいは、自然界で朽ち果てるセルロース資源を利用することでは意味のある取り組みである。
http://www.nedo.go.jp/kankobutsu/report/997/997-09.pdf?nem

(※再掲載の段階でリンク切れ)




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