1. ブログを始めるにあたって

 2013年9月29日記事  2014年1月10日掲載


 「アルケミストはこう考えた」 これはなかなかすごいタイトルである。アルケミストとは錬金術師のことで、その人がこう考えたというからには、とてつもなく素晴らしい考えがそこには含まれていなければならないと思ってしまう。なにせ、どこかの童話にもあるように、手に触れるものをすべて「金」に変えてしまうとの共同幻想が「アルケミスト」という言葉の中にはあると思えるからである。

 遥か昔に、米国が金本位制をやめ、金の価値もその時代背景により乱高下を繰り返すようになった。確かに「金」には資産的価値は認められるが、その価値は一定したものではなくなった。特に近年、価値観の多様化とも相まって、「金」への思いは人それぞれである。言い換えると、価値と感じるものは個々人によって異なり、価値の範囲もかなりの広がりを持ったということである。

 その個々人は、各自の価値を高めるために、たとえささやかであるとしても日々努力している。この「価値を高めていく行為」こそが、現在の錬金術師の行いそのものであると私は信じている。いわゆる「価値」というものは、先の金本位制の例にもあるように、時代により変化していくものである。そして、この時代の変化にも左右されない、自分だけの価値を作り出せる人こそが「現在の錬金術師」ではないだろうか。

 本ブログは、日々感じたこと、疑問に思ったことを書き留め、私の価値作りの一環とすることを目的としている。合わせて、何らかの参考になるような情報をこのブログを通して提供できれば、私としても幸せである。人は人の中で生きている。互いに関係を持ちながら高めあっていくことができれば、これに過ぎる幸せはない。本ブログがこのような「価値作り」の場になることを願っている。




文書リストに戻る ホームに戻る